前回の投稿通り、震災直後から求職活動を本格的に始めることになった。
実質上、結果は全戦全敗。中にはこちらからお断りしたものもあったが、端的に言うと、心ときめく職場にたどり着くことは難しいぞ、と言うのがその当時の感触であった。
丁度震災の頃、私は、クラスメートと卒業旅行中、米国の流通小売の現状視察と称しハワイにいた。旅先でメールをチェックすると、ととあるエージェントさんから面談したいとの連絡。帰国後早々に事務所を訪ねた。
どうやら話を進めるうちに先方との方向性のミスマッチが明らかになり、ではまた別の機会にという事になった。ところが、事務所を出て15分も経過した頃、先ほどのエージェントさんからの電話が鳴った。同じ事務所の同僚が担当している案件が適合しそうなので、もしよければこの後すぐにで、ももう一度会いたいとのこと。もちろん、その場で回れ右をして、事務所に戻った。
今度の案件は某流通小売店が中国への多店舗展開の本格化を計画中で、現地スタッフの育成係いとのこと。現地で選抜された幹部候補を日本に招へいして実施するため勤務地は国内。内容としては大変興味があり応募することにした。
数日後、エージェントさんから連絡があり、書類選考に通過しなかった旨を知らされた。こちらのエージェントさんは大変親切な方で、初回面談の際に貴重なアドバイスを下さった。それは、採用不採用に関わらず、その理由を聞いてみなさい、という事だった。選考理由など、尋ねても教えてもらえるはずがないと思い込んでいた私は、正直驚いた。応募者が選考結果の理由を知りたいのは当然で、そうでないと有効な改善策を打つことができない。一方企業側にとっては、応じるメリットはない。理由はともあれ不採用は不採用で、それに逐一つ対応していたら本来の業務に支障をきたすだろう、誤解を招いて逆恨みされることもあるだろう。だから開示しないのは当然とあきらめていた。
このあたりは企業側とエージェントさんの関係性やエージェント企業の考え方にもによるのであろうが、その方は言行一致で、企業側の不採用の理由をきちんと自分に教えてくれた。企業は必要な人材のスペックをエージェントさんに伝えておかないとなかなか求める人材を照会してもらえないだろうから、エージェントさんは知らされているのだろうが、応募者には明かさないものだと思っていた。
不採用理由は…。
職歴、経験、勤務地からの距離その他含め全て要求を満たしていたが1つだけ適合しないものがあったのだ。
次回につづく…
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